2008年2月23日
地球ジグザグ

タイトルをずーっと思い出せないテレビ番組がありました。いろんなことのキッカケになった番組だったのに、ネットでも見つけられませんでした。この番組に出会わなかったら、アメリカには行かなかっただろうし、こんなホームページを作ることもなかったはず。

―――

小学生の頃、実は小児ぜんそくでよく夜中に発作を起こしてました。中学に上がって以降、発作は一度もないけど、そのせいか今でもタバコやホコリは苦手。

もう20年くらい前。僕が生まれ育った葛飾区には、そんなぜんそく持ちの小学3年生から中学3年生までを50人くらい集めて、毎年夏に福島県の安達太良高原へキャンプに行く企画がありました。

初対面の、でもぜんそくっていう共通の悩みを持った子供たちが、親元を離れて約一週間、安達太良山の登山や高原のキャンプを通して、ぜんそくの鍛錬と共同生活を学びます。僕は5回、「サマーキャンプ」と呼ばれるこの企画に参加しました。

一週間のキャンプを終えて、葛飾区役所にバスが到着する頃には、初対面だったみんなはものすごく仲良くなってます。親と一週間ぶりに会えた安心感と同時に、その一週間を共に過ごした新しい友達との別れに、これまでにない悲しみを感じます。

今思えば同じ葛飾区に住んでる友達なのに、ものすごく遠くに離ればなれになる気がしてた。小学生の行動範囲は狭いんですよね。僕も親に涙を見せたくなくて、毎年葛飾区役所のトイレで一人でヒックヒックいってました(笑)。

一週間っていう時間は、人と人が知り合って、少しケンカや意見の衝突があって、でも仲直りすることまでできる最短の時間なんじゃないかと、子供ながらに毎年感じてたのを覚えています。

―――

中学1年生の頃、このサマーキャンプと似た体験を紹介する番組に出会いました。視聴者から募集をかけ、異国の地での一週間ホームステイを描くドキュメンタリー番組。ドラゴンボールやドリフのようなアニメやお笑いも好きだったけど、このドキュメンタリーは初めて自分の体験から「共感」して感動することができた番組だったんです。

新しい土地に一人で渡り、知らない人たちに囲まれて戸惑いながら生活を始めたのに、一週間後には帰りたくなくて涙が溢れちゃう。サマーキャンプで自分が感じてた気持ちに似た思いを、毎週日曜日このドキュメンタリー番組はとても上手に表現していました。

番組の構成はハッキリ覚えていながらも、誰に聞いてもタイトルにたどり着けなかったこのドキュメンタリー。ところが、ついに先日あるクライアントさんとの会食で同席したプロデューサが、そのタイトルを教えてくれました。

「それって、地球ジグザグじゃないですか?」

「地球ジグザグ」ってタイトルを聞いた瞬間、長年使ってなかった脳みそがフル回転したような感じを受けました。数えてみれば18年前。初めて感動を教えてくれた番組タイトルとの再会でした。ど忘れじゃなくて、長年忘れてた記憶が甦ってくる不思議な気持ち・・・。

あるエピソードでモンゴル遊牧民の生活を見て、「あんな大草原に行ってみたい!ラクダの背中ってどんな感触なんだろう?」と惹きつけられました。そして、19才の時、初の海外旅行でモンゴルへ行き、大草原で深呼吸しラクダに乗ってみました。

そして、「いつか自分もこんな風に人の行動に影響を与えるテレビ番組を作れるようになりたい!」と思うように。海外に強い興味を持ち始めたと同時に、中学と高校では英語を猛勉強し、大学では国際政策文化学科へ進学。

海外マーケット担当の仕事に就いてもまだ満足できず、アメリカに渡ってドキュメンタリー制作を学んで・・・それから先はこのホームページに書いてきた選択をして、今の仕事に就いています。

知ってる人も多いと思うけど、この番組、世界ウルルン滞在記に形を変えて今でも放送されています。子供ながら自分が良いと思ってた番組が、これだけ多様化して変化に富んだ今でも生き残って放送されてるのは嬉しいですね。

18年ぶりの「地球ジグザグ」との再会。なんだかこれまでの自分の人生に、ちょっと筋が通ってる気がして少し嬉しくなりました。

戻る  次へ

 

  |   トップ   |   ブログ   |   USA   |   プロフ   |   サイト   |
 掲載されている内容は、管理者個人の意見に基づくものです。
 記載されている団体や地名等を正式に紹介するものではありません。
 このページを介して営利事業が行われることはありません。
 © 2001-2008 Yucca Communication. All Rights Reserved