2007年10月14日(日)
考え過ぎないで自然にコミュニケーション

新規のクライアントとちょっと大きな契約を結びました。50代前半の女性が社長を務める出版社で、特定の分野で30年以上も堅実なビジネスを続けている会社。契約交渉は約半年もかかったし、内容もすっごく厳しかった。

ところが、契約締結と同時にいっきにフレンドリーな雰囲気になり、笑いの絶えない制作現場で毎日みんな駆けずり回っています。そんな現場を見て、契約先の社長さんが「決起大会を開催します!」と連絡をくれました。

うちの会社は100%外資であることに加え、少人数でいろんな業務をこないしているので、新規だろうが、相手が社長だろうが、基本的に一人で対応します。なので、この決起大会は良い機会だと思い「うちの部長を同席させ、ご挨拶させて頂いてもよろしいですか?」とその社長へメールしました。

するとこんな返事が。

「ご挨拶だけなら別の機会にしてもらえませんか?この決起大会は現場の集まりです。制作の内容にかなり突っ込んだ話し合いの場です。お越しになるならそれなりの覚悟をお願い致します。」

まさかこんな返事が来るとは思っても見なかったので、既に上司である部長のスケジュールを抑えてあり、部長も行く気でいました。一瞬「どうしようかな」と思いましたが、もう次の瞬間にはクライアントの社長へメールを打ってました。

「率直なご意見をありがとうございます。それでは上司の挨拶は別途お願いします。御社の担当は私ですので、当日は私一人で伺います。」

部長へは一言自分一人で行くことだけを伝え、すぐ了承。そしてこの僕からのメールに返信はないまま、決起大会当日を迎えました。

クライアント企業の社長をはじめ、取締役、部長、次長、それから制作会社の部長やデザイナーなど、それぞれの道20年以上の経験と実績を持った40代以上の方々が約20人集まりました。お店は、赤坂にある中華料理屋。

最初はすごく緊張しましたよ。みなさん、それぞれに制作に対する個性的&創造的な考えを持ていて、それを権利元である僕にぶつけてくるんですね。正直、全ての質問や提案に「確認して折り返します」って返事をしたかったくらい。でもそれじゃ、「こいつに話してもダメだ」って思われる。できる限りの返事をくり出しました。

そんなこんなで決起大会という名の食事会も終盤。一人一人が自己紹介をかねて今回の制作に対する思いを話すことに。やっぱり経験ある皆さんの言葉は説得力がありましたよ。いいものが出来上がるって感じました。社長も思いを込めて話してたせいか、今回の制作とは関係のない理事長を務める財団法人のホームページの話までしてくれました。

次の日。

お礼のメールに、「昨日はありがとうございました。これまで以上の期待感と良い意味でのプレッシャーをもらいました」とコメントし、最後に財団法人HPの感想を書きました。するとすぐに返事が来て、

「あのホームページを覚えてくれててお礼のメールにその感想を書いてくれたのはあなただけよ。さすが私の見込んだ清水!」

って呼び捨て!?はは、一人で頑張ったかいがありました。どうやら少しは見込めてもらえたようで。そして、別の日に改めて上司を連れて挨拶に行きました。すると僕の上司を見た社長の第一声。

「ちょっとこんなステキな上司なら決起大会に来てもらえば良かったのに。なんでもっと早く紹介しないのよ」

そうなんですよ、僕の上司。ハッキリ言ってかなりカッコイイんです。男性のクライアントからも、「久しぶりに会ってもイイ男ですね」って言われるくらい。もちろん社内の女性社員からも大人気。社内の試写会に行くときなんか「一緒に行って頂けますかぁ?」なんて言い寄られるんです。

それにしても、社長さん。あんなにピシッと断っておいてさ・・・。僕だけでなくクライアントの担当者も目をまるくしてました。ま、そんなもんかもね(笑)。変に要領よくしようとせず、自分の信じたようにコミュニケーションしていけば、自然と結果は付いてくるのかも。あんなに緊張した決起大会だったけど、なんだか今では大分リラックスして仕事してます。

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